犬の去勢・避妊手術は本当に必要?全身麻酔のリスクと適切な時期について

愛犬の健康と将来を考えるうえで、「去勢」や「避妊手術」を受けさせるべきかどうか悩む飼い主さんは多いはずです。

しかし、これらの手術には全身麻酔というリスクが伴うことを、しっかり理解しておく必要があります。

【注意】

全身麻酔をする前に喉の中に出来物、ポリープなどが無いか確認してください。

麻酔中に呼吸ができなくなったワンちゃんを見た事があります。

この記事では、**オス犬の去勢手術(精巣摘出)とメス犬の避妊手術(卵巣・子宮摘出)**について、危険性・メリット・理想的な時期をわかりやすく解説します。

■ 去勢・避妊手術とは?

去勢手術(オス):精巣を外科的に摘出する手術です。

主にマーキングや攻撃性の抑制、望まない繁殖の防止が目的です。

避妊手術(メス):卵巣、または卵巣と子宮を摘出する手術です。

発情期のストレス軽減、乳腺腫瘍や子宮の病気の予防にもつながります。

■ 全身麻酔のリスクに注意

去勢・避妊どちらの手術も、必ず全身麻酔が必要になります。

これは犬にとって大きな負担となる可能性があります。

主なリスク:

• 麻酔による呼吸・心拍の低下

• 肝臓や腎臓への負担による代謝異常

• 子犬期は免疫や内臓の働きが未熟なため麻酔リスクが高くなる

■ 手術は「1歳を過ぎてから」が理想的

近年では、獣医師の間でも「手術は1歳を過ぎてからが望ましい」という意見が増えています。

その理由は?

身体が十分に成長し、麻酔代謝能力が安定する

• メス犬の場合、早すぎる避妊手術はホルモンバランスの乱れを招く可能性

• 骨や筋肉の成長に必要なホルモンが、術前にしっかり分泌されることで健康的な体づくりができる

■ 手術を決断する前に考えておきたいこと

手術は一度行えば元には戻せません。以下のようなポイントを確認したうえで、信頼できる獣医師とじっくり相談しましょう。

• 術前に血液検査や心電図などのチェックが行われるか?

• 万が一に備えて緊急対応が可能な体制があるか?

• 犬の体調・性格・生活環境に応じて、本当に必要な手術かどうか?

■ まとめ:焦らず、安全を優先に

去勢・避妊手術は、メリットも多い反面、全身麻酔というリスク成長への影響も無視できません。

もし手術を検討するなら、1歳以降のタイミングで、十分な健康チェックを行ったうえで実施するのが理想的です。

大切な愛犬の命と健康を守るために、慎重に、安全第一の判断を心がけましょう。