犬のごはんに使える「陰陽バランス早見表」を初心者向けに解説＆季節別食材ガイドをまとめてみました。

はじめに「陰陽バランス」ってなに？

東洋医学やマクロビオティックでは、すべての食材には「陰」と「陽」の性質があるとされています。

犬の食事にこの考え方を取り入れることで、体質や季節に合ったごはん作りが可能になります。

小犬の体調や季節に合わせた「陰陽バランスの食事」は、東洋医学の考え方を取り入れた自然な健康維持方法です。以下に、体質・季節・体調の変化に合わせた「陰陽バランス食」の考え方をわかりやすい表にまとめます。

🐶 小犬のための陰陽バランス食ガイド（体質 × 季節 × 体調）

分類	陰（冷）タイプの特徴	陽（温）タイプの特徴
体質	・お腹が緩くなりやすい ・冷えやすい ・食が細い	・熱がこもりやすい ・興奮しやすい ・食欲旺盛
季節	夏（暑さで陰へ偏る） 梅雨（湿気で冷える）	冬（冷えにより陽を補う） 乾燥する秋
体調	・軟便・下痢気味 ・涙やけが多い ・湿疹がある	・便秘気味 ・肌がカサカサ ・興奮気味・熱感あり

🍚 食材の陰陽分類（代表例）

食材の陰陽	食材例	備考
陰性（冷やす）	きゅうり、トマト、豆腐、スイカ、バナナ、レタス、白身魚	夏や熱っぽい体調に適している
中庸（どちらでもない）	かぼちゃ、人参、じゃがいも、米、鶏肉、卵	体調安定時の基本。毎日のごはんにおすすめ
陽性（温める）	生姜、味噌、納豆、赤身肉（鹿肉など）、さつまいも	冬や冷え体質に。下痢・お腹が冷えているときも◎

🌱 実践ガイド（どう使う？）

• ✔ 陰性に傾いている時（下痢・冷え・食欲不振）
  → 陽性の食材を少しずつ取り入れる
  例）鶏むね粥に生姜を少量＋かぼちゃを混ぜる
• ✔ 陽性に傾いている時（便秘・暑がる・皮膚が乾燥）
  → 陰性の食材を加えてクールダウン
  例）トマトすりおろし＋白身魚を少しトッピング
• ✔ 中庸の体質で安定している時
  → 中庸食材中心に、季節で微調整
  春や秋は「さつまいも＋鶏肉＋人参」など温冷のバランスをとる

🐾 ポイントまとめ

状況	取り入れる食材	避ける食材
下痢や冷え	鶏肉、生姜、かぼちゃ	トマト、きゅうり、豆腐など冷やすもの
暑くてだるそう	白身魚、トマト、豆腐	鹿肉、生姜、赤身肉など温めすぎるもの
便秘・乾燥肌	ごま油、さつまいも、納豆	スイカ、冷やしすぎる果物
季節の変わり目	中庸食材（米、卵、人参など）	偏りすぎる陰陽食材

🍳 調理法で変わる陰陽バランス表

調理法	分類	特徴	向いている体質・季節
生（Raw）	陰性（冷）	酵素が豊富で身体を冷やす	熱がこもる子・夏・便秘がち
蒸す・茹でる	中庸	素材の水分と栄養を保ちつつ穏やか	日常使い・バランス型・胃腸が弱い子
煮る（煮込み）	やや陽性（温）	温め効果あり・消化しやすい	冷え性・下痢気味・冬
焼く・炒める	陽性（温）	水分が飛び、陽性が強まる	寒い日・活動量が多い子
揚げる	強陽性	エネルギーが強く、負担が大きい	※基本的に犬には不向き
発酵（味噌・納豆など）	陽性（整腸）	腸を温め整える、免疫にも◎	冷え・下痢・アレルギー体質

🎯 ポイント
• 下痢や冷えがある子は「焼く・発酵・煮る」などの陽性調理法を活用
• 暑がる・皮膚が赤くなる子は「茹でる・冷やす」などの陰性調理法でクールダウン
• 中庸を保ちたい時は「蒸す」「スープ煮」など穏やかな方法を選ぶ

• 食材選びの際は、その子の体質・季節・体調に合わせた陰陽バランスを意識しましょう。

• 「陰陽の考え方」を取り入れることで、自然と体にやさしい手作りごはんが作れるようになります。

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